基本的な前置詞
英文を作ったり読んだりする上で、嫌と言うほど目にするのが「前置詞」でしょう。よく使われるのは、in、to、at、with、by、about、untilなどです。前置詞は、一言でいうと「名詞や代名詞の前に置いて、その意味を補う」という意味があります。日本語でいう、助詞の働きに近いです。「in the box」で箱【の】中にという意味になりますし、「for you」であなた【に(宛てた)】という意味になります。
ただ注意したいのが、前置詞は全て助詞の扱いをする、と丸暗記してしまうことです。前置詞は、たくさんの英文に触れることで「感覚に慣れて」身につけるものなのです。例外が多いのです。また、前置詞は「群前置詞」という形で使われることも多いのです。2つ以上の前置詞が集まって、ひとつの前置詞になっているものです。
例えば、以下の文章を見て見ましょう。
「Our office is in front of Shinjuku station」ぱっと見た時に、「in」と「of」の二つの前置詞があると分かると思います。「of」は「~の」という意味で、「in」は「~の中」と、ただ暗記した知識を当てはめようとすると、文章が滅茶苦茶になってしまいます。これは「群前置詞」というもので、「in front of」で、「~の前に」という意味があることを理解していないと、正しく意味が読み取れない英文になっています。
つまりこの英文は「私たちの会社は新宿駅の前にあります」という意味になるのです。「because of」や「thanks to」の辺りは何となく聞いたことがあるかもしれませんが、このように、前置詞といったからといって、イコールで意味を結び付けてはいけません。
これはとにかく数をこなしていくことで、感覚が慣れていきます。単語だけを覚えるのではなく、たくさんの文章に触れることでパターンが見えてくるので、丸暗記だけはやめた方が良いでしょう。